2014/09/12

アーティファクト・ゲーム

大玉転がしを世界中の人でおこなったら。
人類は文化や言語の壁を超えて協力し、国境や海を超えて、香港からサンフランシスコまで玉を運ぶことはできるでしょうか。


Ingressをさらなるステージへと運ぶメカニズムとして「アーティファクト」があります。世界中にバーチャルなオブジェクトを落とし、これを運ぶ、世界を股にかけた「大玉転がし」のようなものです。2つの陣営はどこにこのオブジェクトがあるかを探し、リンクをつないで、世界のどこかにある目的地へと運びます。


国境をまたぐ移動を実現するためには、街の中だけでなく、国を超えたコミュニケーションが要求されます。
2013年末、世界各地に13のオブジェクトが発生しました。この時の勝利条件は、レジスタンスはこれをアルゼンチンのブエノスアイレスへ運ぶこと。エンライテンドはアメリカのサンフランシスコへ運ぶこと。それも1ヶ月以内に。
この時、日本を通過したオブジェクトもありました。

香港で発生したShard#4と呼ばれるこのオブジェクトをベトナムへと運びだしたのは、レジスタンス。その時の生々しい戦いを香港のレジスタンスコミュニティが伝えてくれています。


「香港から現れると聞いた時は、嬉しさと恐ろしさがあった。世界を股にかけたイベントに参加できる喜びと、国外へ運び出すことの難しさからだ」
「世界中のレジスタンスコミュニティと連絡を取り合い、考えうるキーの受け渡しをした。」
「グラウンド・ゼロ(オブジェクトが発生すると予測されたポータル)での戦いは熾烈だった」 (*Jarvis Shard #4 *より)


このオブジェクトは、ベトナムからマレーシアへと渡り、台湾に到達します。そして、そこから沖縄へと運ばれるのです。ここで主導権を握ったのはエンライテンドでした。作戦をコーディネートしたエージェント Hiyoko145 によれば、その際の様子は一筋縄ではいかないものでした。


11/17
東南アジアエンライテンドチームから#4を日本経由で送りたいという提案があり、台湾-沖縄-和歌山-ハワイを想定して東京チームを立ち上げ。

11/19
当初日本のキーがハワイエンライテンドに渡るまで台湾エンライテンドが#4を確保する予定だったが、予想以上にレジスタンスとの攻防戦が激しく、台湾エンライテンドの判断で#4を沖縄へ。11/23に新潟を経由してロシアへ送ることに。

11/22
ハワイ経由でシアトルへ帰るエージェントに日本のキーを渡すことに成功。しかし彼がハワイに着くのは日本時間の11/24。

11/24深夜
沖縄チームがキーを持っていた大阪のエンライテンドファームへリンク。関西エンライテンドチームから大阪のエージェントが深夜ドライブで#4を和歌山へ。

12/01
和歌山でshardポータルへのリンクに成功。和歌山・伊豆チームとも翌日まで待機。

12/02
早朝#4が伊豆へ移動。ハワイ-伊豆のリンクが失敗。ハワイエンライテンドはVRLAポータルを破壊。その後の検証でリンク経路が他のリンクでブロックされていた事が判明。15時間後#4は残されたリンクを通って再び和歌山へ戻る。

12/07
関西エンライテンドチームがロシアルートを計画。
伊豆-新潟ルートは青リンクにより塞がれていたが、検討を続けていた東京エンライテンドチームが沼津からロシアへ直接リンクできるルートを発見。

12/08
東京エンライテンドチームがキーを持っているポータルに#4が留まっていた事が幸いし、伊豆-和歌山のリンクに成功、#4は和歌山から伊豆-沼津を経由してロシアへ。その後ロシアエンライテンドにより他4つのshardと共にシベリアへ\(@▽@)/


ロシアのエージェントは、#4を含む5つのオブジェクトをシベリアに集め、そこからサンフランシスコまで6350kmにわたる超長距離リンクを生成し、一気に運ぶ壮大な計画を立てます。この際のエージェントたちの国際的な連携は信じがたいほどのものでした。


"ボルゴグラードに飛べるか?" 
"いつ?" 
"4時間後のフライトだ" 
"問題ない"

僕は状況を伝えた。遅れる可能性もある。まったくの無駄になるかもしれない。想定以上の敵に直面するかもしれない。なんの保証もない。でも彼の答えは変わらなかった。「問題ない」。(Siberian Sun Part 1 より)

Shard#4は日本に粘り強く留まっていた。ウラジオストクへのリンクは何度も拒まれた。極東地域を担当したMariaとhiyoko145にコーディネートされた日本チームは何日も何日も、一ヶ月にわたって挑戦した。この長い滞在の中で、日本チームはこいつを「博士」と呼ぶようになった。Siberian Sun Part 2より)

次の数時間は、ヤクツーク、マガダン、そしてサンフランシスコのチームと同期した。時差、日付も違う、練りこまれた計画だが、誰も試したことはない…。5つのオブジェクトが1つのポータルで衝突したことはない、誰も6380kmのリンクに挑戦したことはない、だが、この全てを起こさなくてはならない、史上初めて。失敗は許されなかった。(Siberian Sun Part 3 より)


この超長距離リンクは、見事に成りました。この時、エンライテンドは13個のうち8つをサンフランシスコに運び、レジスタンスは5つをブエノスアイレスへ運んだのです。



今年5月には、初めて日本にオブジェクトが現れました。京都下鴨神社です。



この時から、「アーティファクト」と呼ばれるようになったこのオブジェクトの目的地はテキサス。日本のエージェントはこのとき、ロシアではなくハワイを経由することを選択しました。しかし、ハワイまで運ぶことは成功したものの、そこからアメリカチームは本土への上陸を果たすことが出来ず、運搬は失敗に終わりました。


そして、今、3回目のアーティファクト・ゲームがまさに進行しています。そして今回は、日本が重要な役割を果たすことになります。

まず、2つのアーティファクトが日本に現れました。その1つは上高地に出現。


#ヘリオスアーティファクト   が日本で生える、しかも #Artifact11   はマイカーで行けない上高地温泉で平日に生えると聞き #Resistance は真っ先に計画を立て始めました。一時間後にはエージェント +Miwa Komatsu  /@SANZAIと奥さんのエージェント@tefutefuyaは片道四時間の旅に午後の日曜出ました。(Operation Helcat より。日本語での解説と、素晴らしい写真があります。)


このレジスタンスの圧倒的な機動力によって、日本国内での滞在わずか4時間で、このアーティファクトはハワイへと送られ、見事に目的地のアイダホに届きました。アーティファクトの発生場所のヒントは、SNS上で謎解きの形で与えられます。この時は、石巻のサン・ファン・バウティスタ号にヒントがあることを暗示する画像が掲載され、現地のエージェントが船をハック。上高地の位置が隠されたメディアを事前に得たことで、発生前に入念な準備を整えた結果でした。

石巻イベントでも活躍したエージェントがヒントを獲得した

2つ目のアーティファクトは、日本最北端の地、北海道、宗谷岬の間宮林蔵像に現れました。



これを運ぶべく、レジスタンスが目指すのはオーストラリアのシドニー。エンライテンドはなんと日本の神戸です。

このシリーズでは、合計40個ものアーティファクトが世界各地に現れ、そのうち14個が目的地に送られ、ロックされました。そして、残り26個のすべてが、神戸とオーストラリアに向けて運ばれようとしているのです。

アーティファクトには、世界中のエージェントの冒険と思いが乗せられています。海を超え、国境を超えて、それらが日本に集まってきます。

エンライテンドは、一体いくつのアーティファクトを神戸に集めることに成功するのか。日本のレジスタンスは神戸に届く前にそれをブロックし、シドニーへと送ることができるのか。

もう一度最初の問いを。

大玉転がしを世界中の人でおこなったら。人類は文化や言語の壁を超えて協力し、国境や海を超えて、玉を運ぶことはできるでしょうか。

イングレスエージェントは、誰もの想像を超える形で「イエス」の声を伝え続けています。

今回の期限は9月27日。
日本を舞台にどんな物語が生まれるのか…。

世界中の健闘を祈ります。


後日追記:
そして、大阪湾では歴史に残るような凄まじい攻防戦が展開されました。その様子もまとめてありますので、ぜひ御覧ください。
アーティファクト・ゲーム 大阪湾攻防戦

2 件のコメント:

  1. こんにちは、私はあなたのウェブサイトが好きです。私は私のKindleの火災で閲覧中に新しいゲームを発見し、それを試してみることにしました。それは怖いとプレーするのも楽しいです。私は不気味な隠されたパズルゲームを愛し、この1は、その部門に失望していません。私が気づいた唯一の事は時々私の画面が点滅し、ゲーム中にピンクということです。私はそれがゲームで欠陥の場合は、知っているか、いない、それが1年上のだとして、私のKindleの火災とは何かを持っている場合。それはまだプレーするのも楽しいし、ダウンロードの価値がある。~佑

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