2014/02/25

Improvって何?

HEROESの、ヒロ役で有名な、マシ・オカさんとGoogleで。
最初はランチだけのつもりが、マシさんが積極的に広めているImprovのワークショップも開くことに。

Improvというのは、訳すと「即興」で、役者やパフォーマーが学ぶものだが、そのメソッドがコミュニケーションやチームビルディングにも役立つということで、各地で一般向けにもワークショップが開かれている。チームメートによればサンフランシスコでも毎週末どこかでやっていて暇な時にプラっと行ったりするらしい。社内にもimprovに関するメーリングリストがあって、数百人が入っていたりする。実際自分の周囲にもImprovをカレッジで学んでいたという人が何人もいる。

調べてみたら、日本でも「インプロ」という名前で広めようという活動が繰り広げられているが、一般への知名度はまだそれほど高くないようだ。マシさんは、日本に Improvを広めようと、すでに30回以上も日本でワークショップを開いている。

ワークショップのイントロ部分の様子をGoogle Glassで撮影したのがこちら。


何をやっているか、ちょっとわからないかもしれないが、これは自分が手を叩くタイミングを目をしっかり見て伝え合う、というゲーム。2時間以上、他にも様々なゲームを行った。



終わってみて驚くほど気分がよくなっている自分がいた。体を動かして、表現したり、コミュニケーションを取る、ということがこんなに清々しいとは。Improvの最も重要なモットーは「Yes, and...」だという。まず肯定することで、アイディアを自由に表現できる環境を作り、「and..」で発展させていく。独創が重なって、思いもよらない反応が生まれる。声を出し、体で表現することで、恥ずかしがらなくなり、気持ちが解放されていく。



感じたのは、コミュニケーションが重要であり、伝えるには様々な方法があること、伝わるまで伝え続けること、伝わったことを伝えること、がとても大事だ、ということだ。そして、それがいかに普段できていないか、ということだった。価値観が違うんだから、伝わらなくて当たり前、とどこか諦めている自分だ。それは単に努力や工夫が足りないだけで、伝わるまで伝える努力をしない選択をしているだけなのだ。



スティーブ・ジョブスは「1000のNoを言う必要がある」という名言を残した。仕事では、「No」を言う局面は多い。だが、だからこそ「Yes, and...」を心がけようと思った。実際これは、あらゆることにクリエイティビティをもたらす言葉だ。ブレインストーミングなどでは鉄則のコンセプトなので頭で理解している人は多いと思う。ただ、improvは頭で理解するのではなく、体を通してそれを学ばせてくれるので、新鮮で大変気持ちがよく、大きな発見があった。



「終わった後、みんなの目が輝いているんですよ」とマシさんは嬉しそうに言っていた。
忙しいマシ・オカさんが、なぜ3時間も使ってワークショップまで開いてくれるのか、と不思議だったが、純粋に、少しでも多くの人にimprovを伝えて、人を笑顔にするのが楽しい、世界をよく変えるきっかけにしたい、ということなのかもしれない、と思った。

マシさんは、日本でも Improv の普及活動を本格的に広めていくという。そして、日本のような文化にこそ、Improvの良さがより活き、大きな変化を起こすことができる、と言っていた。僕もそう思う。

マシさん、ありがとうございました!






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