2015/01/31

文化庁メディア芸術祭でIngress!

昨年発表されましたが、Ingressが、第18回メディア芸術祭でエンターテイメント部門「大賞」を授賞しました。

来週2月3日、文化庁メディア芸術祭の贈呈式に、僕と、UX/アートディレクターのデニス・ホワン(Dennis Hwang) が来日して登壇します。

デニスと一緒に日本で登壇できることは、実は僕にとってとても感慨深いです。Niantic Labsに誘ってくれたのがそもそも彼なのですが、それだけではありません。8年前、僕がGoogleに入った時の面接の最後に出てきたのが彼でした。そして、最初のマネージャーになりました。

デニスは、祝日にホームページを飾る、Googleホリデーロゴ(Doodle)を、2000年から2007年あたりまで、ほとんどたった一人で描いてきた人物です。彼の作品は、シンプルな中にも温かさがあって、人をほっとさせるようなところがあります。

遊び心たっぷりのグーグルロゴを描くのは、この人!

2008年から僕もロゴを描き始め、一緒にインタビューに答えたことも何度もあります。

Googleと世間をつなぐ"Doodle"とは? - 社内デザイナーに聞く

ウェブデザインチームを率いてきたデニスは、その後Niantic Labsに移籍します。彼はまたたったひとりのデザイナーに戻ってました。初期のイングレスのビジュアルデザインはほぼすべて彼が手がけたものです。ポータルの姿や色合い、XMの煌きには、彼のどこか温かみのある作風が、よく出ていると思います。

デニスはわりとシャイなのと、あと夜型なんであまり表に出てきません。今回の来日、アートの祭典で、彼がまた来日して、ステージに上がるのが本当に嬉しい。今回、いくつかのメディアが彼へのインタビューをする予定です。どんな話が出るか今から楽しみです。

2月3日の授賞式の後、2月4日から2月15日まで六本木の国立新美術館で開かれる文化庁メディア芸術祭でのイングレスの展示は、Darsana Tokyo に引き続き、ライゾマティクス・真鍋大度さんとのコラボレーションです。三面プロジェクションで『Ingress』のAPIを活用した映像空間を現出させます。「啓示の夜」のナイアンティック研究所を再現し「Power Cube」オブジェも展示します。また三面にプロジェクションされている会場近辺の3つのポータルの状態によって、展示がリアルタイムに変化していきます。すべてのポータルが青い時にはレジスタンスに向けたメッセージが、緑の時にはエンライテンドに向けたメッセージがパワーキューブに浮かび上がります。
展示イメージ
そして、これらのポータルがある状態(秘密です)になると、真鍋さんがデザインした特典映像が流れます。一つは、先日5000人を集めて東京を舞台に行われた XM アノマリーDarsanaのログ情報を利用した特別なモーショングラフィックス。そして、もう一つイースターエッグもありますが…この条件を満たすのは難しいかも…。
ぜひ、仲間と共に訪れて、どうすればそれらが見られるのか、探してください。時によっては激しい戦いになるかもしれませんね…。

床には、啓示の夜に残されたメッセージが。隠されたパスコードを見つけてください。そして、あなたのメッセージも残してください。この床は世界中を巡ることになるでしょう。
ぜひ、メディア芸術祭を訪れて、Ingressの前代未聞のインタラクティブな展示、そして他の素晴らしい受賞作品の数々をぜひ楽しんでください。入場は完全に無料!
個人的には、真鍋さんと坂本龍一さんのコラボ作品や、「アオイホノオ(炎の転校生全巻持ってるファンですよ…)」、海女ゾネスで感銘を受けたAC部の展示が楽しみです。

また、初日である2月4日の夜 19:00 からは、今年度のエンターテインメント部門の受賞作家の多彩な表現をプレゼンテーションやトーク、パフォーマンスで紹介するイベントが、六本木のスーパーデラックスで行われます。僕も参加して、ちょっとした講演をする予定です。時間のある方は、ぜひお会いしましょう。申し込みは必要のようですが入場は無料です。定員は250名。詳細と参加申し込みはここから。

最後に、世界初の、Ingressの展示を日本で行える機会を与えてくれた文化庁メディア芸術祭の方々、大協力してくれた真鍋大度さんとライゾマティクスの皆さん、そして、大賞に導いた日本のエージェントたちの歩みに改めて感謝します。

会場内外の協力でリアルタイムに展示を変化させる前代未聞の展示、ぜひみなさん自身で確かめ、楽しんでください!





1 件のコメント:

  1. グーグルのロゴが好きでよく見ます。
    基本色を上手に使っていてそして遊び心がありたのしいです。
    でもよく次から次へとアイデアが浮かんでくるものと思います。
    同じロゴは有りませんから。
    これからも楽しみにしていますね。

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