2018/10/20

Innovation Tokyo 2018 AR Playground with Niantic

10月12日から21日まで六本木ヒルズで開催される「Innovation Tokyo 2018 - AR Playground with Niantic」、いよいよこの週末2日を残すのみとなりました。



森ビルさんとNianticの共同主催。街を新しい感覚で楽しみ、未来を感じてほしい、という思いで作った様々な展示があります。ここで少し舞台裏を明かしたいと思います。

きっかけは約3年前にさかのぼります。MIT Media Lab所長の伊藤穰一さんが、サンフランシスコのNianticを訪れて、CEOのジョンと会いました。伊藤さんはイングレスのハイレベルエージェントであり、いつか、東京の街を舞台に Niantic となにかできたら、と語ってくれました。そこで話したことが、森ビルさんとのコラボレーション、今回の展示につながりました。
2016年2月、伊藤穰一さんとジョンと。


PokémonGO AR庭園は、毛利庭園の中に隠れたポケモンを、気配や鳴き声など頼りに探すアトラクションです。真鍋大度さん率いるライゾマティクスリサーチの皆さんとの共同制作です。

CEOのジョンも探す!
現代は、なにかに耳を澄ます、という体験をほとんどしなくなっています。代わりにヘッドフォンで外界の音を閉ざしているほうが多いのではないでしょうか。ポケモンを探すために耳を澄ますうちに、毛利庭園にあふれる水や草木の自然の音を再発見してほしい、という願いがこの展示にはあります。

自然の音を聴きながらコンピュータで生成した音を重ねる、聴覚ARを実現するために大事な役割を果たしたのが、開放型イヤホン「ambie」です。耳の穴を塞がないことで、安全に両方の音に耳を澄ますことができました。

初代からポケモンの音を作り続けてきた増田さんにも、大満足していただけました。よかった…!



トリビア:
AR庭園でピカチュウが隠れている場所は、どうやらトキワのもりのエピソードが、ヒントになるそうです。ちなみに、東西南北を示してくれるBGMは、真鍋大度さん作。

ポケモンの声を集めたら、普段は入ることのできない芝生のエリアで、自分の選んだポケモンと一緒に遊ぶことができます。ポケモンに「ふれて」楽しくインタラクションできるだけでなく、他の人が遊んでいるポケモンも見ることもできるのです。

株式会社ポケモン石原社長も楽しんでくれました。眼の前にどでかいアローラナッシーが。

これは、Nianticが開発しているARプラットフォーム「ARDK」を活用しています。
自分の選んだポケモンだけでなく、他の人のポケモンも現れて、一緒に遊べる体験。Nianticが目指しているのは、一人だけではなく、多人数で楽しむARです。


AR庭園のもう一つのアトラクションがVRジム。自分の足でPokémonGOのジムに登れます。

あまりの高さにジョンの口が開いております…
鍵になったのは、知覚操作を研究する東京大学 廣瀬・谷川・鳴海研究室に見学させていただいたときに体験した、学生の長尾涼平さんの「無限階段」です。昨年、文化庁メディア芸術祭で優秀賞に輝いた「無限回廊」の階段版とも言うべき作品で、足元に階段のへりに見立てた突起を設置することで、触覚(ハプティック)を用いてVR体験をよりリアルに感じさせています。

また、この展示を実現できたもう一つの鍵が、採用したヘッドマウントディスプレイ、Lenovo Mirage Solo です。外部センサーを必要とせず、ケーブルレスで、位置だけでなく向きも検知する6DoF (6 Degrees of Freedom) を実現したこの画期的なヘッドマウントディスプレイがあったからこそ、この体験の質を提供することができました。

トリビア:
頂上まで登ったらぜひ頭上を見上げてみてください。そこには…!
毛利庭園を見下ろせば、隠れているポケモンのヒントになるかもしれません。

この2つのPokémonGOをフィーチャーした展示は、株式会社ポケモンの石原恒和社長、そして「アート推進室」「PokémonGO推進室」の皆さんの力強い後押しとご協力がなければ実現しませんでした。心から感謝します。


West Walk では、 Ingressの世界観を都市模型に投影する「AR Roppongi x Ingress」が展示されています。ソフトバンクさん、T&Sさんとの共同制作です。



滅多にお目にかかれない、森ビルさんが保有する1000/1の精巧な都市模型を見れるだけでなく、その上に、Ingressの世界で一週間作られたフィールドやリンクをタイプラプスで、プロジェクションマッピングしています。六本木という街の、拡張現実世界での姿が浮かび上がってきます。それはヴァーチャルではなく、生きたプレイヤーがその下で蠢いて作り上げたもうひとつの「現実」。「あなたの周りの世界は、見えているままとは限らない」というIngressのコンセプトを表現しながら、街や都市模型がまったく違って見えてくる、そこを舞台に楽しむ、そしてそれは現実に起こっている、ということを表現したかったのです。
この展示はまさに、プレイヤーと一緒に都市をキャンパスにして作り上げたものなのです。
Microsoft Hololens をかぶることで、まもなくメジャーアップデートが期待されている Ingress Prime の世界観をひと足早く3Dで体験できます。都市模型を立体のフィールドやリンクが覆う様は息を呑みます。ぜひ、この美しさをその目で観ていただけたらと思います。



トリビア:
Hololensをかぶってポータルをちょっと長い間見つめると、そのポータルの情報を見ることができます。それは、ほぼリアルタイムの情報です。展示を見る少し前にオーナーになっておくと自分の名前が見れるかもしれません!
タイムラプスでは、Ingressのロゴを長くタップすると、60名以上のプレイヤーが協力して六本木を緑に染め上げてつくったコントロールフィールドアートを見ることができます。圧巻です。
ブースの裏側には、プレイヤーが14時間もかけて回ったこの都市模型の中に含まれる全ポータルの写真が掲示されています。それだけでなく少し距離を離れて目を細めてみると、「TOKYO XM CHALLENGE」という言葉が浮かび上がるすごい作品です…!


大屋根プラザでは Codename: Neon を展示しています。
Nianticは、多人数で同時に遊べる技術「リアルタイムARテクノロジー」にも力を入れています。


Codename: Neonはそれをテストするために作られた未公開のゲームです。プレイヤーは地面に落ちている光を集め、それを相手にぶつけます。AR雪合戦のようなものです。



クラウド上に自分の位置情報をアップロードするARクラウド技術を使った場合、数100ミリ秒以上かかる位置共有を、端末同士を直接ピアツーピアで通信させることで10ミリ秒以下に抑え、プレイヤーが「いた」場所ではなく、「いる」場所を把握することを実現しています。そのため、ほぼリアルタイムに反応することが可能になっています。

このデモの一般公開は、世界初です。
ぜひ「リアルタイムARテクノロジー」を体験し、未来のARの遊び場の可能性を体感してください。
遊んだあと、肩で息をしながら「すごく楽しかった!」という声を聞けてほんとに嬉しいです。


トリビア:
得失点差が最高の人には王冠が表示されます。でもたまにバグがあるらしい…(泣)
アメリカからEscher Reality 創業者で、ARDKの開発者である Diana Hu も来日して調整してくれました。
NeonはNianticの社内ハッカソンから生まれたプロジェクト。考えたのはPokémonGOのAR機能を考えたテックアーティストでもある、David Holinです。 ちなみに、ロゴも彼のデザイン!


Codename: Neon の脇には すごい Niantic ブースが! ここではパンフレットだけでなく、ステッカーとかいろいろもらえるみたいです。ぜひ訪れてみてもらえたら!(先着だと思うのでなくなっちゃったらごめんなさい!)


最後に、今回の展示は森ビルさんとの共同主催であり六本木ヒルズを舞台にした国際会議「Innovation City Forum」に合わせて開催されています。
こうした機会を、一緒になってつくりあげてくれた森ビルの皆さんの情熱に深く感謝します。

土曜日、日曜日は10時〜8時まで!
天気もよくなって、絶好です!

この週末、ぜひ六本木ヒルズで未来を感じてください!

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