2013/11/05

Niantic Labs に移籍しました。




報告が遅れましたが、しばらく前にGoogleの社内スタートアップ Niantic Labs に移籍しました。Niantic Labsは、Xみたいな小さい謎組織です。John Hanke 率いるKeyhole(現在のGoogle Earth) 創業メンバーや、Googleホリデーロゴの最初のデザイナーDennis Hwangなど凄腕揃いの中で、初心に戻って毎日励んでいます。日本人は僕一人です。


さて、Niantic Labsが作っている拡張現実ゲーム「イングレス」のベータテストが昨日終了し、正式版への移行が発表されました。

イングレスは、簡単に言うと、人類を青組と緑組にわけて、地球規模の陣取り合戦を繰り広げるゲームです。ただし、自分たちの陣地を広げるには、自分が実際に動いて、「ポータル」と呼ばれる場所までいかなくてはなりません。外に出て、動く。

ほぼ一年前にベータ版がローンチしたイングレスは、この間に、世界中で熱烈なベータテスターと共に歩んできました。ユーザーの手によって、無数のポータルが生成され、交流が生まれ、たくさんのフィールドアートが描かれました。


ワルシャワで描かれたマーメイド。


ロシアで描かれた超新星爆発


パリ




シアトルのイベントの様子


サンフランシスコのイベント




手作りグッズやタトゥーを入れる人も






スロバキアで行われた女性限定イベント

もっと見たい方は公式チャンネルで。https://plus.google.com/u/1/+Ingress/posts

日本ではどうでしょう。
東京は無数のポータルで埋め尽くされています。東京周辺は青い「レジスタンス」が優勢ですね。





大阪周辺は緑の「エンライテンド」が巨大なフィールドを張っています。





日本のエージェントたちはすでに熱い戦いを繰り広げているのです。
自分の街の様子を、諜報地図(インテリジェンスマップ) http://www.ingress.com/intel/ でぜひ見てみてください。


正式版移行に伴い、今までは必要だった招待がなくてもすぐにプレーできるようになりました。英語のゲームなのでちょっと敷居は高いかもしれませんが、ビギナーズガイドビデオに日本語字幕を付けてみました。



日本語での初心者向けまとめをつくってくださっている方たちもいます。


ぜひ、正式版になるこの機会に遊んでみてください。

無料で、課金などもありません。ただ、現在はAndroid版のみです。(iOS版は2014年に出る予定です)


これからは、Niantic関連の情報も日本語で流していきたいと思います。
手始めにNianticの壁の様子。




おまけ:
ちなみにNiantic Labsに決めた理由は、中のメンツがすごい、というだけではありません。Googleはわりとテクノロジーが先で、新しいからおもしろいからやってみる、というところがあり、例えばGoogle Glassもそうです。それが人類を幸せにするかどうかは、また後で考えようみたいな感じで、それはそれで好きです。
Nianticは、人を幸せにするにはどうしたらよいか、という所が出発点になっています。Googleでは自分のミッションを3つの単語で示して社内データベースに載せる、ということをやっているのですが、Niantic Labsを始めた John Hanke のは ”Adventures on foot” なんですね。彼との面接でも「自分の周りに何があるのかをもっとよく知る。自分の足で歩いて、自分の目で発見する。自分の身の周りを幸せにする。それが世界中で起これば、世界はよくなる」と。
家から一歩も出なくても、世界のあちこちが見えるGoogle Earthやストリートビューを作った末に、行き着いたのが「Adventures on foot」なのが面白い。


今は、自分の隣に誰が住んでいるかも知らない人が増えています。
身の回りの友人や家族と過ごす時間より、ネット上での人間関係のメンテに忙しかったり。
世代や民族や宗教や国家に、閉じこもって対立する傾向が増しているような…。


イングレスは、自分で動いて、ポータルを奪いに行くだけで、ああ、この街にはこんなものがあったのか、と、新鮮な発見があります。今までいかに自分が、自分の住んでいるところを知らなかったか、思い知らされます。変な言い方ですがとても教育的だと思う。そして、色々知れば知るほど、自分の身の回りに愛着が湧いてきます。
違う街に行けば、誰かが登録したポータルを回るだけで街の名所が散策できます。
世界中が舞台だし、青組か緑組かが問題なので、仲間と交信したり協力する中で、世代とか民族とか文化とか宗教を超えたつながりが生まれたりします。
中東では、クリスチャンとムスリムが協力して国を超えて巨大フィールドを作って人々を感動させたり。先日行われたシアトルのイベントでは、「イングレスのおかげで糖尿病が治った」というおばあちゃんが、刺青だらけの若者とハグしたり。イベントに参加すると、みんなすごく楽しそうなんです。今までに体験したことのないようなつながりができたと。


難しい問題を考えるヒントは、もしかしたらちょっと違うやり方にあるのかなぁ、と。
「どこで生まれたのか」なんてことで態度を変えるんじゃなくて、「お前は青なの?緑なの?」でどつきあい、つながってもらいたい。そういうアプローチから見える、未来のヒントもあるのかな、と。

Ingressのキャッチコピーは、"The world around you is not what it seems"

そうであってほしいと思いました。ので、ちょっとがんばっておりますです。では。










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